惑星 デジャブ 8

それから一時間後。
山際は何故か第四惑星のコントロールシステムがある制御塔にいた。

「時間が無いとは?」山際は後ろ手に縛られた手をもどかしそうに動かしながらエスメラルダに向って問いかけた。
「はい、もうまもなくお客様がいらっしゃるので」と、答えながらも、エスメラルダはボードのスケジュールをチェックしながら忙しそうにあれこれと黒子軍団に指示をだしていた。
「今回も博士の例のイベントだとばかり思っていたのですが。」
「少なくとも、博士はそう思っていらっしゃるでしょうね。でもそろそろ気がついたころかしら?」
と、エスメラルダが言い終わらないうちに、建物内に警告音と勇壮な音楽が鳴り響いた。
黒子達も動きを止め、敬礼のポーズをとっている。

作業用クレーンに乗って、マントに赤と黒の甲冑を着た例の仮面の男が現われた。
「どうしたエスメラルダ?随分と早いではないか。それにその格好はどうした?それは今回のアンドロイドに着せる為のものではないか。」
表情は見えないが、声のトーンからして相当驚いている様子だった。
「はい、博士。事情が変わりましたの。ですからシールドも解除させて頂きました。」
エスメラルダが手元にあるスイッチをそっと押したのに山際も博士と呼ばれている男も気がつかなかった。
「なんだと?それでは計画がめちゃめちゃになってしまうではないか?」仮面の男はいきり立ち、クレーンから飛び降りた。
エスメラルダにつかみかかろうとした瞬間、例の光線が壁から発射された。
「なんてことをするんだ!」山際は叫びをあげた。
「うふふ、大丈夫ですよ。ちょっと気絶しているだけです。」エスメラルダはこともなげに言い放った。
そして、仮面の男に近寄ると、うつぶせになっている体をひっくり返し、仮面を剥ぎ取った。
そこには…山際と同じ顔があった。
「さすが、そっくりね。」といいながら男をすっかり縛り上げてしまった。
[PR]
by denjiroo | 2010-08-07 13:33 | 製作

これまで、日々の雑感を書いておりましたが、鑑定士になりましたので伊勢流五行陰陽学に関連することも書いていきたいと思います。


by denjiroo
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31