伊勢流五行陰陽学との出会い1
2018年 12月 02日
戦前に中野で産まれ戦時中に父親の出身地である西多摩へ疎開したまま西多摩から出て生活したことが無い私の母は、五人兄弟の下から二番目で母の上に伯母が一人いる。母の下に末っ子の叔母も一人いて、年の近い三人娘だからか三人とも仲が良い。
三人娘といっても、もうaround80だから、三婆である。マクベスに出てくる三人の魔女のような恐ろし気な様子の片鱗は全くない。すっとぼけた三人である。
もう一人、長男と次男の間に女の子が生まれていたのだが乳幼児の時に亡くなっているらしい。
それで下の三人娘は親に、あの子は可愛かった、お前たちは可愛くない、と言われていたという。
伯母は、下2人の妹の面倒を良くみたようで、末っ子の叔母は、高校の制服も縫ってもらっていた。
酒乱気味で酔って気に入らないことがあると子供を殴っていたという祖父に殴られそうになると、母や叔母はぴゅっと逃げるのに、伯母はしょっちゅう殴られていたという。
優しくて面倒見が良くて、ちょっと要領が悪く、車の助手席で、右と言いながら左を指さすのが、伯母である。
嫁ぎ先でも、色々と面倒な事に巻き込まれたり、夫の兄弟にいびられたりと大変だったようだが、無事に三人の息子を育て上げた。
そんな伯母が、八王子のカルチャーセンターで占いの勉強をする事にした切欠が何だったのかはわからない。今度会ったら聞いてみようとは思うのだが、どういう訳か、占いの講座を受ける事になった。その講座の講師が伊勢瑞祥先生だったのである。
その頃、私は母から、伯母さんが占いを勉強している、とてもよく当たる、という話を折に触れて聞かされていた。ところが、伯母の三人の息子は、伯母が占いをするのを快く思っていなかった。丁度その頃、有名な占い師が客に殺された、といった事件が相次いでいたので、伯母の身を案じ「刺されるといけないから止めろ」と言われていた。母親思いである事が良くわかるエピソードだ。
(つづく)
by denjiroo
| 2018-12-02 17:34
| 伊勢流五行陰陽学