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人に歴史があるように、猫にも歴史がある

実家の最高齢猫(みーちゃん 22歳位)が危篤だという悲痛なメールが来たので、家族に色々と頼んで職場から実家に直行。
洗濯物がたまっていたのだが、夫の人がやってくれた。
ありがたい。
ありがとう。

実家に行く前にスーパーでカツオの刺身を買った。これがみーちゃんの好物なのである。
もうものを食べる気力もない、水もまともに飲めないという事だったが、カツオを出したら少しだが食べた。
死ぬ前に好物の一つでも食べさせてやろうと購入してきたのだが、カツオで多少持ち直したようでケージの中の段ボール箱に自力で移動していた。ふらふらしながらも、まだ、ある程度気力は残っているようだ。おしっこをしようと廊下に出たところで間に合わず、粗相をしてしまったが、ちゃんとトイレに行こうとしているから、まだもう少し、命の灯は消えないでいてくれそうだ。

母が作ったカレーを一緒に食べた。
母も高齢で、もう何かを作ったりするのが辛いらしい。
それでも、まあ、誰かいれば多少は違うようで、独り暮らしにしてしまっていることに多少の罪悪感。
けれども、母は10匹も猫を飼っている。猫込みでは呼び寄せることもできない。

猫を飼い始めたのは玄番家が羽村から秋川に引っ越す少し前の事で、当時の借家の辺りに、子猫を亡くしたばかりの雌の野良が住み着いた。
すぐ引っ越す予定だったので、とても懐いたその猫を飼うようになった。
名前はみんみん。その後、みんみんが生んだ、ぐりと2匹で飼っていた(兄弟は父の友達の家に引き取られた)。
ぐりは生まれつき目が悪く、ある時、母がお風呂場で洗っている時に、おびえて逃げ回ったあげく腰を打って死んでしまった。
その後、母の実家に住み着いた白黒の鉢割れの雄、ブンを飼うようになったが、ブンは私が中学に入学する直前に失踪。
利口な猫で、階段の上にビー玉を投げ上げ、落ちてくるのをじゃらして遊ばせていたら、自分で咥えて階段の上まで持っていき、セルフサービスで遊んでいた。性格もよい、良い猫だったが、放浪の旅に出てしまった。ここまでが第一世代だろうと思う。

初代ブンが失踪してから一週間も経たないうちに、家の庭に、ブンと同じ模様の雄の子猫が捨てられており、これがあっという間にスタスタと家の中に入ってきた。そこで、これが2代目のブンになった。きつい性格で、腕に前後の脚でしがみつき、逆さまになっても離れず、思い切り噛みついてきた。炬燵の中に足を入れれば、間違いなく噛みつく。爪を立てる。そんな猫だったが、とても懐っこかった。愛情表現が激しすぎたのだろうか。
その2代目のちょっと前に、実家の周りに野良の子が親に連れられてくるようになった。しかし保護者は母猫ではなく、雄のペルシャ猫である。その頃、近所で三毛猫が死んでいたので、どうやら残された子猫を父親が託児をしに家に連れてきたらしかった。
一匹は前のブンとよく似ていたので捕まえたがすぐに逃げられ、もう一匹の茶系の鉢割れの雌が家に定着した。ちーちゃんと名付けられた。
ちーは2匹の子を産んだ。4匹いたのだが2匹は死産、キレイな三毛の雌猫、みーちゃんと母猫と同じ柄の雄猫、てんちゃんが残った。
てんちゃんの命名は、ちょうどその頃、NHK教育でイギリスの人形劇 宇宙防衛軍テラホークスを放送しており、その中に出てくる通信終わりを意味する「10-10」からつけられた。もちろん、母がつけたのである。我が家の猫の命名はブンとぐりとポチ以外は全て母だ。
かわいらしい猫だったがてんちゃんは猫エイズで早死に。みーちゃんは結構な長生きをした。この猫は、水の入った入れ物に前足を入れてすくって飲むという変わり種だった。また、自分がキレイだと理解していたのか、わざわざ家の塀の上でポーズをとり、通りがかった人に、キレイね、と言われることを趣味にしていたようだ。
この2匹の母親のちーちゃんは、父親譲りのふわふわな毛並みのおかげで寒さに強かったようで、雪が積もった時は、わざわざ雪の中で飛び跳ねては埋まることを繰り返して遊んでいた。
2代目ブンちゃんと、ちーちゃんとその子供(ブンの子ではない)が第二世代である。

第三世代は、ブンが死ぬちょっと前にやってきた黒猫、クロと、その子のチビとみーちゃん(2代目)を中心とした集団である。
母は、クロはまだ子供だから、しばらくしたら避妊手術に連れて行くつもりだったが、まだ1歳にもならないだろう時期に子猫を産んだ。
チビは残念ながら喧嘩で猫エイズをもらってきてしまい、死んでしまったが、とても大きくて立派な雄だった。
そして、その兄弟のみーちゃんが、22歳まで生き延びたのだった。
この集団には、他に、アカ、福、ポチ、というそれぞれ別な理由でやってきた猫達も含まれる。
ポチは、元々は近所の家のお爺さんが飼っていたペルシャ猫だったが、そのおじいさんが亡くなると飼育放棄されてしまい、流れついたのが、我が父の元であった。ポチは亡き父が名付けた唯一の猫である。もともとは別な名前で呼ばれてたんだろうけど、家のポチ(ペルシャ、雌、白)になった。

チビ、アカ、福、ポチ、クロが死に、みーちゃんだけになろうとしていたころ、家の周りには、野良がかなり増えていた。その中に、飼い猫であろうロシアンブルーの立派な雄猫がおり、これが野良の雌に片っ端から子猫を産ませていた。野良集団に居た、ちーちゃん(2代目)と、その姉妹のクロ(2代目)、トラ、ブン(3代目)を中心とし、互いに従姉妹同志の関係にある子供達を合わせた9匹が第4世代である。この世代が、最も数が多い。ちーちゃんが産んだ4匹のうち、2匹は従兄弟と友人の夫婦に貰ってもらい、太朗(雄)とラブ(雌)が残った。クロ(2代目)の子は例のロシアンブルーの子らしく、似たような毛並みの三姉妹、花・雪・月。グレー系のべっ甲という何とも奇妙な模様である。

みーちゃんが死んでしまうと、実家は第4世代だけになる。まだまだ若い猫ばかりなので、母がどうにかなったら私がなんとかするしかないのである。そろそろ対策を考えないといけない。



by denjiroo | 2018-12-04 22:36 | 動物

これまで、日々の雑感を書いておりましたが、鑑定士になりましたので伊勢流五行陰陽学に関連することも書いていきたいと思います。


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