猫を看取る
2018年 12月 05日
今朝、一時半頃に大きな鳴き声でみーちゃんが鳴いた。そろそろ寝ようと思っていたのだが、なんとなく不安になり、それから30分毎に見に行く。
二時半にもう一度、繰り返し鳴き始めるも、段々と弱弱しい声になった。もう一度、生きている事を確認して寝る。
母は四時頃に起きて、ケージの中にある段ボール箱を外に出し、中にいるみーちゃんがまだ生きている事を確認。
私は七時、八時、と目は覚めるものの、ベッドから出られず、九時にやっと実家の居間を覗くと、みーちゃんは、弱弱しくも、踏み踏みをやっている。
赤ん坊に戻ったかのようだ。そうして、母と私が見つめる中、何度か大きく喘ぎ、九時五十五分頃、とうとう息をしなくなった。
こんな風に、猫が亡くなるのを看取るのは初めてである。大抵は、人間が寝静まった頃に、そっと死んでいるか、病院で死んでいる。
放浪の旅に出たブンを除けば、そんな感じ。
学研でパートをしていた頃、営業の男性で、ものすごい愛猫家がいたのだが、その人が当時飼っていた猫は、営業さんの腕の中で、腕枕で死んでいったという。そんな猫は後にも先にも、その猫だけだったと、感慨深げに話していた。
猫が死期を悟って身を隠すというのは、本当は体が弱っている時に、敵に襲われないように身を隠すため、という話は、よく知られるようになったと思うのだが、それでも、家で飼い主が見守る中、息を引き取るというのは珍しいようだ。
雨戸が開いてなかったから、と、隣の家の未亡人が様子を見に来た。隣同士、未亡人同士で、互いに気にかけている間柄だ。
慌てて家中の雨戸を開けて回っていたら、二階の母のベッドの上で5匹が猫団子を作っていた。こいつらは全員家族である。みーちゃんとは血縁はない。
それでも先住猫の異変に配慮して、昨夜から今朝までずっとおとなしくしていた。いつもなら深夜に運動会が必ず開催されているのに。
息を引き取るみーちゃんを、ラブがジッと見つめていた。
by denjiroo
| 2018-12-05 11:01
| 日記